この広告、メッセージは90日以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事でこのメッセージが消せます。
  

Posted by あしたさぬき.JP at

2023年05月27日

リベンジ新年会 広葉樹の利用拡大を考える~森の焚き火遊び~

2023年3月12日(日)☀️

林業女子会@かがわでリベンジ新年会「広葉樹の利用拡大を考える~森の焚き火遊び~」を開催しました。

1月下旬に開催予定でしたが、荒天のため延期になってしまったため、ちょっと遅めの新年会になりました。

焚き火をするには、ちょっと暑すぎるくらいの陽気に誘われて、ドングリランドに林業女子会メンバーが続々と集まって来ました。

今日の講師は香川県西部林業事務所の多田さん。燃料革命などで使われなくなった広葉樹。高齢木になった木にナラ枯れ等の問題が出ています。伐って、使って森の循環を進めるために、焚き火して活用してみましょう。樹種によって、燃え方や匂い等にも違いがあるのを体験してみましょう!火が落ち着いたら、いろんなものを調理してたのしみましょう!という内容でした。

講師の多田さんの行き届いた準備や説明を聞きながら、各自が火を起こし、育てていきます。
火を育てるという感覚を学びました。



種火が着いたら、まずはマツボックリに転火。その後火付きのいい針葉樹を燃やし火を大きくします。火が大きくなったら、火持ちがいい広葉樹。火を育てて落ち着いたら、お待ちかね、調理の時間。



ホットサンド、アヒージョ、狩猟女子が自ら獲ったイノシシ肉等。美味しく楽しい時間を過ごしました。もちろんあちこちで、おしゃべりにも花が咲きました。










フィンランド発の木製ピンを倒す遊び「モルック」を楽しんで、終了。





今回も、みんなの笑顔がみられ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
みなさん、お疲れ様でした。また、明日からも森のためにそれぞれの場所でがんばりましょう



#林業女子会@かがわ
#新年会
#焚き火
#ドングリランド
#モルック
#ホットサンド
#薪

文責:和田  


Posted by 林業女子会@かがわ at 01:27Comments(0)

2023年05月26日

2023年4月ラジオ 花粉症シーズン スギ・ヒノキの花粉症について考える

2023年4月7日(金)☀️

今日は、月1ラジオ RNCラジオ わらなきラジオで「林業女子 盛りもりトーク」の日。
今年は、花粉症がひどいというニュース等も多いことから、花粉症は大変だけど、スギやヒノキを嫌わないで!という気持ちで、下記テーマで会長和田がお話しました。

~花粉症シーズン スギ・ヒノキの花粉症について考える~




1.花粉症って?
●花粉症とは?
・スギやヒノキの花粉によって引き起こされるアレルギー疾患。
・代表的な症状はくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ。
●花粉症のメカニズムって?
・人の鼻では侵入してきた物質が自分以外の物質と判断すると、これを無害化しようとする反応(抗原抗体反応)がおこる。
・花粉症は体内に入った花粉に対して人間の身体が起こす抗原抗体反応。
・つまり、体内に侵入した花粉を異物と認識し、この異物に対する抗体を作り、再度侵入した花粉を排除しようとする反応。
・排除しようとして出る、くしゃみや鼻水、涙などの症状が強く出過ぎるため生活の質が低下してしまう。
●花粉症を発症するまで
・花粉が体内に入ってもすぐに花粉症にあるわけではないし、アレルギーの素因を持っていない人は花粉症にはならない。
・身体の中に花粉が入るとアレルギーの素因を持っている人はその花粉に対応するための抗体を作る。
・この抗体はIgE抗体と呼ばれ、花粉によって異なる抗体が作られる。この状態を感作(かんさ)が成立したという。
・感作が成立してもすぐにすべての人は発症するわけではなく、人によって期間が違うが、数年から数十年花粉を浴びるとやがて抗体が十分な量となり、花粉が身体の中に入ってくると何かのきっかけで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの花粉症の症状が出現。これが花粉症の発症のメカニズム。
・近年は発症までの期間が短くなり、小さな子供でも花粉症にかかるようになって来た。
●花粉症なぜ増えた?増加の原因と症状を悪化させるもの
①飛散する花粉数の増加、②食生活の変化等、③空気中の汚染物質や喫煙、④ストレスの影響、⑤都市部における空気の乾燥などが考えられる。
●花粉症の人ってどのくらいいるの?
・正確な数字は分かっていないが、約3割の人が花粉症であるとされている。

2.なぜスギ・ヒノキ花粉の飛散が増えたのか?
・日本で花粉量が圧倒的に多いのはスギ・ヒノキ
・スギは本州から屋久島まで広く分布し、材は軽くて柔らかく、まっすぐ育つことから加工がしやすく、建築材・家具材なと幅広く利用できる。
・戦後の復興期、50年ほど前に日本中に植えられ、育てられたのがスギ・ヒノキ。
・日本の森林の約4割が人工林。人工林の44%がスギ。25%がヒノキ。
・スギが花粉を本格的に飛ばし始めるのは30年程度と言われている。
・たくさん植えられ、本格的に花粉を飛ばす林齢になってきたことから、日本中にスギ・ヒノキの花粉の量が増えてきた。
・香川の森林の人工林は約3割。そのうちスギは約1割。全国の平均的な森とはちょっと異なっている。花粉は遠くまで飛ぶので香川県にも飛散している。
●日本のスギやヒノキが伐られないのはなぜ?
・昭和40年代の高度経済成長期にたくさんの木材が必要になり、外国から木材を輸入するようになったことから、木材価格が安くなった。
・林業の経営が苦しくなり、森で働く人が減って、木が伐られなくなった。
・このため手入れがされず、荒れている森が増えてきた。
・花粉症対策のためにも、日本のスギやヒノキを、伐って使っていかなければならない。

3.スギ花粉ってどうやってできるの?
●スギの花ってどんなもの?
・スギは雌雄同株(雌花と雄花を同じ株につける)。風媒花((ふうばいか)風によって花粉を運ぶ植物。
・枝先に花粉を飛ばす雄花ができる。雄花は5~7㎜で米粒状の形をしている。
・雄花から花粉を飛散させて、風にのって200キロメートル以上飛ぶこともある。
・スギ花粉の大きさは1㎜の30分の1くらいで、たくさん集まると黄色く見える。
●花粉ができるまで
①スギ花粉を出す雄花は7月頃から形成され始め、11月頃には花の中で花粉が成熟する。
②気温が低くなったり、昼の時間が短くなったりすることで、雄花が休眠状態に入る。
③冬の寒さに一定期間さらされることで覚醒し、花粉の飛散に向けて準備を始める。
④2月頃から5月頃まで花粉が飛ぶ。花粉の飛ぶ量は、飛び始めてから徐々に増えていき、高松では、スギのピークは3月上旬から中旬、ヒノキのピークは3月下旬から4月中旬の見込み。今はヒノキのピーク。

4.今年の花粉の飛散量はどんな感じ?
・2023年春の四国の花粉飛散量は例年よりやや多く、関東甲信は非常に多い。
・昨年に比べると飛散量は多い。
●花粉の飛散量ってどうやって決まるの?
・花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響する。
・気温が高く、日照時間が多く、雨が少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなる。
・2022年の夏は「高温・多照・小雨」となり、スギの花芽形成に好条件だった。
・2021~2022年に花粉飛散量が少なかった地域が多く、スギの木に花芽を形成させるエネルギーが蓄えられていたことも、今年の花粉飛散量が多かった要因の一つ。
●どんな日に花粉はたくさん飛ぶの?
・最高気温が高めの日
・雨上がりの翌日で天気が良い日
・風が強く晴天で乾燥した日

5.花粉症予防のためにどうしたらいい?
・花粉を全く吸いこまなければ症状はでない。
・花粉を吸いこんでしまっても、その量が少なければ症状も軽く、服薬等により症状を抑制しやすくなる。
・花粉をできるだけ避けることが重要。
●花粉シーズンにはどんなことに気をつければいい?
【花粉を避けること】
・外出時はマスクやメガネ、帽子等を着用し、花粉が目や鼻などにつかないようにする。
・洗濯物や布団は室内干し、掃除機に加えモップがけなどをするなど、室内に花粉を入
れないようにする。
・家に入るときは、衣服や髪について花粉を払い落としたり、手洗いうがいする。
【体調管理】
・風邪をひかない:粘膜の上皮が弱くなり、花粉症の症状がひどくなる。
・お酒を飲みすぎない:鼻つまりを悪化させる。
・バランスのよい食生活を心がける:腸内環境をよくすることで免疫力を高める

6.花粉の少ないスギって聞いたころある?
・花粉症に対応するために国の研究機関では、県などと連携し、花粉の少ない品種の生産が進められている。平成31年末時で花粉がきわめて少ない品種として、少花粉スギ146品種、無花粉スギ6品種が開発されている。
●香川県でも生産されているの?
・まんのう町にある森林センターという県の機関の中に、採種園という林業用の種子をとるための畑がある。
・少花粉スギ10品種100本と低花粉の特定母樹(とくていぼじゅ)の26品種208本の苗木を国の研究機関から購入し、採種園で育て種子の生産を行っている。
・少花粉スギは、一般的なスギに比べ花粉の量が1%以下のもの。
・特定母樹のスギは、成長が早く花粉の量がおおむね半分以下のもの。成長が早いため、植栽後の初期施業のコスト縮減も図ることができる。
●花粉の少ないスギは香川県の山にも植えられているの?
・平成28年度から森林センターに植栽し、種子の生産に取り組んできた。
・令和3年から種子の生産が可能になり、現在、苗木生産者が「少花粉スギ」や「特定母樹」の種子を育成している。
・早ければ令和5年度後半から香川の山に植栽できる見込み。
●花粉の少ないスギから種子をとるのって大変なの?
・花粉が少ないために種子が少ない。このため、ジベレリン処理により雄花、雌花の地着花量を増やし、外来花粉を防ぐための袋掛けを行うなどの人工交配を行って種子を生産している。



7.まとめ
・戦後、成長が早く木材として有用なスギやヒノキが日本中に植えられたが、輸入材との競争によって、伐られなくなり、花粉を多くつけるスギ・ヒノキ林が増えたことにより花粉飛散量増え、花粉症が問題になってきた。
・少花粉スギや特定母樹など林業の分野においても品種改良など技術が進んでおり、花粉の少ないスギの苗木の普及が期待できる。
・高松における花粉飛散は、スギのピークが3月上旬から中旬、ヒノキのピークが3月下旬から4月中旬の見込み。
・花粉症は大変だが、森に木があることで土砂災害を防いだり、水源涵養が図られたり、私たちの暮らしに大切な役割を果たしている。
・健康な森を育てるためには「伐って・使って・少花粉スギ等に植え替える」ことによって「森の循環」をしていかなければならない。
・スギやヒノキをあんまり嫌わないで下さい!!

#花粉症
#スギ
#ヒノキ
#少花粉スギ
#特定母樹
#森林センター
#スギやヒノキを嫌わないで!

文責:和田




  


Posted by 林業女子会@かがわ at 22:15Comments(0)

2023年05月26日

2023年3月ラジオ 讃岐七富士~香川の地質からおむすび山を考える

2023年3月3日(金)☀️

今日は、月1ラジオの日。
RNCラジオの「わらなきラジオ」で「林業女子もり盛りトーク」をお届けしています。
今日は、香川県を「まるごと」ジオパークにしようとしている讃岐ジオパーク構想推進準備委員会の鶴田聖子さんと会長和田が「讃岐七富士~香川の地質からおむすび山を考える」についてお届けしました!

1.香川にはおむすび山がいっぱい?(和田)
●香川の風景は特徴がある?
・ずいぶん前のことになるが、栃木の林業女子が香川に遊びにきたので、案内しようと空港からこんぴらに行く途中で車窓を見ながら、「不思議な風景だね。」というので「なにが?」と聞いたら「日本昔話に出てくるみたいなポッコリした山がたくさんあるのが不思議」と言われ、見慣れた風景に特徴があるのを知った。
・ポッコリお椀をひっくりかえしたような「おむすび山」が点在するのは香川県の特徴。
・後日、「日本昔ばなし」の挿絵を描いていた方が香川県出身だと知り、とても納得した。

●讃岐七富士って?
・讃岐平野には飯野山に代表される円錐形の美しい小山が点在し「おむすび山」として親しまれている。
・おむすび山は、飯野山の他に、「東讃富士と呼ばれる白山(城山)」、「高瀬富士と呼ばれる爺神山(とかみやま)」、「御厩富士とよばれる六ツ目山(むつめやま)」、「観音寺の有明富士と呼ばれる江甫山(つくもやま)」、「綾川町の羽床富士と呼ばれる堤山(つつまやま)」、「綾上富士と呼ばれる高鉢山(たかはちやま)」があり、「讃岐七富士」と呼ばれている。
・讃岐平野と備讃瀬戸(島)には讃岐七富士以外にも多くのおむすび山がある。

2.おむすび山はどうやってできたの?(和田)
・讃岐平野と瀬戸内海(海)にあるのがおむすび山。
・地質の世界では瀬戸内海も大地と考える。
・香川県の土台は約1億年前(白亜紀)に地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まって庵治石に代表される花崗岩ができた。
・その後ゆっくり隆起し(上がって)地表に現れた。
・そこに、1400万年前瀬戸内火山活動がおこり、その時のマグマが冷え固まってサヌカイトに代表される安山岩になった。
・長年の浸食によって、貫入したマグマが芯となり円錐形として残り、今のおむすび山ができた。
・おむすび山は約1400年前の瀬戸内火山活動による産物。
・1400万年かけてできた自然の造形美といえる。
・地質学(ジオ)について勉強をし始めて、ジオパークを知り鶴田さんに出合った。

3.ジオパークって?(鶴田)
●ジオーパークってなに?
・ジオパークは、地球や台地という意味の「ジオ」と公園を意味する「パーク」とを組み合
 わせた言葉で、その土地でしか体験できない風景や美食の感動を大地の成り立ち(ジオ)から深掘りし、人生を豊かにすると共に、郷土愛が育まれる場所。
・持続可能な開発を進める地域のことであり、地域を再発見する仕組みであり、大地の成り立ちと人とのつながりの物語を、ジオツーリズム、防災、教育に役立てる。
・ジオパークは1990年代にドイツの地質学者が提案し、2004年にユネスコの支援によりか、ヨーロッパ等を中心に世界ジオパークネットワークが設立され、2015年に世界ジオパークがユネスコの正式プログラムになった。
・日本ジオパークは2009年に設立された日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパーク。
・2022年1月現在、日本には46地域の日本ジオパークが認定されている。
・そのうち9地域がユネスコ世界ジオパークとしても認定されている。

●四国にもジオパークってあるの?
・四国では、室戸ユネスコ世界ジオパーク、四国西予ジオパーク、土佐清水ジオパークがある。そして、三好ジオパーク構想は準会員として活動をしている。

●ジオパーク認定ってどうやって決まるの?
・ジオパークと名乗るためには、ジオパークネットワークに加盟するための審査及び認定を受ける必要がある。
・世界ジオパークは世界ジオ―パークネットワークの審査を受けて認定されており、日本にある世界ジオパークは、世界、日本それぞれの再審査・再認定を4年に1回受けることになる。

4.讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会って?(鶴田)
・讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会とは、「ブラタモリ」で香川の魅力を大地の成り立ちから解き明かす案内人として出演した香川大学特任教授 長谷川修一先生を委員長に活動している団体。
・私はその事務局をしている。
・準備委員会の目標は、香川県全域を元気にすること。ジオパークで地域が活性化することを目指している。
・現在は、その推進母体を立ち上げるためのネットワーク作りをしている。

5.こんな活動やってます!(鶴田)
●讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会としての活動
・香川大学認定讃岐ジオガイド24人が、小豆島、東讃、高松、中讃、西讃に分かれお題に沿ったジオストーリーで展開するジオツアーを実施。
・香川を巡るイベント情報を紹介している「てくてく讃岐」に掲載されている「ジオで巡るシリーズ」は、年に約10回実施しているが、毎回人気でキャンセル待ちが出るほど。
・地域の「なぜ?」を一緒にひも解きながら、知的好奇心をみたした街あるきをしている。

●香川大学との連携しての活動
・「讃岐ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト探訪」は年間6回あり、香川県内の魅力を再発見できる講座で、講師は香川大学特任教授長谷川修一先生。
・3月中旬頃、申し込み受付が始まる。詳しくは香川大学地域人材共創センターのHP。
・今年度から新たな人材育成講座の位置づけの「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」という香川大学リカレント専門講座がはじまった。35名参加。
 大地の成り立ちと地域の絶景、名産、食文化等の繋がりを解き明かすジオストーリーの組み立て方を学び、ジオツアーを企画発表する講座を実施。
・高校生のための「ジオアートJr.マイスター養成講座」も始まった。高校生24名が参加。
 大学の先生たちにより、高校生に香川県内の大地、歴史、文化を学んでもらい、最終的にはジオストーリー組み立ててもらう。

6.今後やりたいこと(鶴田)
・ジオガイドができる人材育成の強化を図りたい。
・ジオ=大地の成り立ちと人との繋がりは多様である。
・ジオ×●●。例えばジオ×林業、ジオ×アート、ジオ×香川の農作物、ジオ×防災等。
・関係人口が増えることで、地域の活性化につながり、ジオで地域を盛り上げることができる。
・地域とのコミュニケーションを強化し、ジオによって地域が元気になる取り組みに発展させたい。

7.まとめ(和田)
・今回のテーマは「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」で学んだことから生まれた。
・森林・林業は100年単位で考えるがジオの視点は100万年単位だったのが驚き。
・時間軸や物事の見方を変えると、新たな発見が生まれる。
・森林と大地の成り立ちは切っても切り離せないもの。
・樹や森と大地の成り立ちを繋げることで、新たな切り口が生まれ、森歩きがますます楽しくなる。
・ジオの視点は、地質・大地の成り立ちを知り、その地域の気候や生態系を知り、そしてその上に成り立つ文化や歴史にもつながってくる、地域の魅力を再認識し、発信していく視点。防災にも通じ、森林の植生、地域の地場産業にも通じる。
・ジオ×林業女子は親和性があると感じた。
・樹や森は人の手が入らなくなればあれてしまう。
・ジオの視点という、新たな視点を見出し、樹や森に関心のある仲間をもっと増やしていきたい。

#林業女子会@かがわ
#わらなきラジオ
#RNCラジオ
#林業女子もり盛りトーク
#ジオ
#讃岐ジオパーク構想推進準備委員会
#おむすび山
#讃岐七富士
#ジオパーク

文責:和田






  


Posted by 林業女子会@かがわ at 22:06Comments(0)

2023年05月26日

2023年2月ラジオ 里山ってどんなところ?ドングリランドの森から

2023年2月3日(金)☁️

今日は月1ラジオの日。
PNCラジオ「わらなきラジオ」の「林業女子盛りもりトーク」で「里山ってどんなところ?ドングリランドの森から」をテーマにドングリネットワークの土手さんと会長和田がお届けしました。



1.里山ってどんなところ?(和田)
・里山とは都市や集落に近い山すそで、農業や果樹園芸、あるいは林業など多様な土地利用が行われている地域一帯。
・その里山に立地する森林が「里山林」。
・里山林とは、居住地域近くに広がり、薪炭用材の伐採、落葉の採取等を通じて地域住民に継続されることによって維持・管理されてきた森林。
・落葉広葉樹林、アカマツ林のほか、スギ、ヒノキ等の人工林を含む種々の森林から構成されている。

【香川の森ってどんな森?】
・日本昔話に出てくるような田んぼや家の横にポッコリとしたお椀のような山が出てくる風景が特徴の香川県。香川の森の特徴をよく表している。
・香川県の森林面積は県土面積の47%で全国の68%に比較して森林率が低いのが特徴。
・森には主に木材生産を目的とした「人工林(スギやヒノキ)」と自然に任せた「天然林(落葉広葉樹)」がある。
・香川の森の人工林面積は全体の27%と全国の41%と比較して低く、天然林が多いのが特徴。
・小さな県土で、森林率が低いため、人と山が近く人々の暮らしに密着した存在だった。
・1ha未満の小規模な土地所有者が多いのも、それぞれの家が暮らしに必要な燃料などをとるために各家庭が山を持っていた名残。

2.里山と共にあった暮らし(和田)
●里山は私たちの暮らしとどのようにかかわってきたか?
・薪をとったり、炭焼をしたり、農業用の資材を採取したり、土木用資材を確保する場など、様々な森林資源の利用が里山の雑木林で行われてきた。
・里山林を場所としても利用してきた。シイタケの生産のために菌を植え込んだ原木の伏せ込みの場や、様々に咲く花の蜜をとる養蜂の場としての利用などがある。
・森林がきれいな水を供給することを利用した、渓流魚の養殖。湧き出す水をため池に蓄え田畑をうるおすのに利用したり、林床に積もる小枝や落ち葉を肥料として、田畑を肥やすために利用したりした。
・このように、里山の雑木林は、たくさんの恵みを人々にもたらしてきた。
・いわば、暮らしの中の大きな畑のような役割を果たしてきたと言える。
・昔炭焼き職人だったという山持さんと一緒に山を歩いた時、「今は山に行っても誰にも会わんけど、昔はみんな山に働きに行っきょったんや。賑やかやったんで。」という言葉は物語っているように昭和30年代の燃料革命以前は、森は人々の暮らしによって、循環しながら、維持管理がされていたのだ。

3.ドングリランドの森って?(土手)
●ドングリランドって?
・ドングリランドは平成7年からどんぐり銀行活動の拠点となって森づくり活動を
行っている高松市西植田町にある森林公園。
・その名のとおりドングリの木がたくさんある。
・その公園の特徴は、香川の里山の原風景をそのまま残した森そのものが公園であること、その整備が森林ボランティアさんによって行われているということ。
●里山の原風景って?
・里山の雑木林は人々の生活になくてはならないものであった。
・そのため雑木林は適当な大きさになると伐採されていた。そのスパンは20年に一度程度。
・一つの山の中に伐採されたところとされていないところ、成長途中のところなどが
パッチ状に展開していた。
・人々は雑木林の木の性質をよく知り、しっかりと手入れをしていた。
・それによって多様な自然が存在しており、それぞれの植生繊維に応じた植物があって、生態系も豊かだった。
・人と自然が長い時間をかけて生み出してきたのが里山。
・その風景を残しているのが、ドングリランド。

4.変わりゆく里山(土手)
・昭和30年代の燃料革命、化学肥料の普及により、農山村の暮らしに大きな変化が生じた。
・それまで燃料だった薪や炭に変わり、電気、ガス、石油になってきた。
・そのため、里山は人々の暮らしから遠ざかり、放置され利用されなくなった。

5.新しい里山づくりとは?(土手)
・ドングリランドは、人が遠のき人知れず変わり続けていた里山を、再び人と自然が交流し、様々な人々が交流する場にしようと整備された。
・現在、どんぐり銀行活動に協賛したボランティアで結成された任意団体「NPO法人どんぐりネットワーク」が指定管理を行っている。
・「NPO法人どんぐりネットワーク」は、森と親しみ、森と関り、自然と交感できる場を作り、その活動経験を通じて、人を育て、人と森が共生できる社会の実現に貢献することを目的に活動している。
・環境教育活動の場として、子ども達の遠足や校外学習なども行っている。
・次年度は「木材循環利用促進」「竹林拡大防止」「森林(里山)の役割」について体験学習していただけるイベントを実施予定である。
・距離ができてしまった、人と森林とをつなぐ架け橋的な役割ができればいいと思っている。

6.最近気になるナラ枯れ問題(土手)
・そんななかドングリの大径木にナラ枯れという病気が入り始めた。
・ドングリの木が夏に突然枯れる木の病気。
・全国的にも問題になっている。
・ナラ枯れはカシノナガキクイムシという小さな虫が木に穴をあけて卵を産み付ける時に菌を持ち込み、それが木の中で増殖し、通水が止まってしまうために、木が枯れてしまう病気。
・枯れてしまう前に使っていこうというのが、対策。

7.まとめ(和田)
・昭和40年代後半から社会問題にもなった「松枯れ」に続き、最近は「ナラ枯れ」というドングリの大径木が夏に突然枯れる病気が発生してきている。
・森林や木は人の手が入らないと荒れてしまう。
・里山林も伐って使って森林の循環を進めていく必要がある。
・健全な森を100年先の子ども達の時代に残していくためには、森に関心のある方を増やし、香川の森や日本の森について一緒に考え行動する仲間を増やしていきたいと思っている。
・まだまだ寒い毎日ですが、森は春の準備を進めて皆さんが来られるのを待っています。
・森に出かけてみましょう!

#林業女子会@かがわ
#RNCラジオ
#林業女子盛りもりトーク
#ドングリネットワーク
#ドングリランド
#里山
#ナラ枯れ
#森の循環

文責:和田




  


Posted by 林業女子会@かがわ at 22:03Comments(0)

2023年05月26日

香川県地球温暖化防止活動推進センターのYouTubeに出演 その2

2023年2月20日(月)☁️

香川県地球温暖化防止活動推進センターのYouTubeチャンネル
せとエコチャンネルから「森と地球温暖化」をテーマにした動画の第2団がアップされました。

今回はトイチェーンソーをもってヘルメットをかぶっての登場。。。斧から進化しています。

よかったら拡散お願いします!

https://youtu.be/wFujZP0fWRA

#林業女子会@かがわ
#地球温暖化
#元気な森
#香川県地球温暖化防止活動推進センター
#香川県環境保全公社
#せとエコチャンネル
#トイチェーンソー
#ヘルメット


  


Posted by 林業女子会@かがわ at 21:59Comments(0)

2023年05月26日

香川県地球温暖化防止活動推進センターのYouTubeに出演 その1

2023年1月29日(日)☀️

香川県地球温暖化防止活動推進センターという団体さんから、地球温暖化と森林というテーマでYouTubeに出ませんかとお誘いがあり、お正月明けにYouTubeの収録をしていました。

1月25日にアップになったので、お知らせします。
https://youtu.be/azoWkFr-wbI

地球温暖化と森林はとても関係があって、内容が盛りだくさんになってしまったので、2回に分けて配信することになりました。

2回目は2月下旬頃の予定だそうです。

3分ほどですので、お時間あるときにご覧下さい。

#せとECOチャンネル
#地球温暖化
#香川県地球温暖化防止活動推進センター
#林業女子会@かがわ


  


Posted by 林業女子会@かがわ at 21:56Comments(0)

2023年05月26日

2023年1月ラジオ 狩猟女子と考える。野生生物(イノシシ・シカ)について

2023年1月6日(金)☀️

今日は月1ラジオ。林業女子 盛りもりトークの日。
今日は「狩猟女子と考える。野生生物(イノシシ・シカ)について、狩猟女子で自分が獲ったイノシシ肉の販売なども行っている眞鍋和恵さんと会長和田でお届けしました。



1.なぜイノシシ被害が増えた?(和田)
・今年も海を泳いで上陸してきたイノシシの映像やイノシシの遭遇しけがをされた方のニュースを耳にする。
・原因として考えられるのは3点。
①松くい虫被害によりアベマキ・コナラ林等のイノシシのエサとなるドングリの木が増えたことや、放置竹林の拡大により、イノシシが身を隠す場所が増え活動範囲が広がったこと。
②イノシシから農作物を守っていた農家の高齢化により耕作放棄地は増えて、イノシシの生息しやすい藪や食べ物が豊富にある環境が増えたこと。
③生息環境が整ったことでイノシシの子どもの生存率が増加し、イノシシの高い繁殖力と相まって、生息数が増加したこと。
・このような原因が複合的に絡みあうことにより、イノシシの生息数が増加し、生息域が拡大した。それにより、これまで、出没することのなかった市街地や瀬戸内の島々、中山間の農地に頻繁にイノシシが出没し、人々の暮らしに被害を及ぼすようになってきている。

2.シカ被害について(和田)
・香川県ではイノシシ被害が多いが、実は全国的には野生鳥獣による森林被害の7割がと二ホンシカによる被害。
・生息の分布域も2.5倍に拡大し、シカの推定個体数も高い水準で推移している。
・香川県において二ホンシカの分布は小豆島のみであったが、10年ほど前から本土部において目撃されるようになり、現在は讃岐山脈の徳島県境に分布し、特に東讃地域に高い密度で生息している。
・香川ではイノシシ被害が多く、現時点ではシカの被害は少ないが、実はシカ被害が広がるとさらに深刻ものになるかもしれない。
●二ホンジカってどんな動物?
・1日に約3キロの植物を食べる。
・オスには角があり角は毎年生え変わる。
・メスは毎年5~6月に1頭の子供を産む
●どんな被害があるの?
・樹木の枝葉や樹皮の食害、下草の食害が発生するため、林業被害だけでなく、下層植生が衰退して土壌が流出してしまう。
・農家の方が作ったお米や野菜などを食べ荒らしてしまうことで、意欲を失い農業をあきらめてしまう。
●なぜ二ホンジカが増えたの?
・明治時代に乱獲によって激減し、捕獲が規制されてきたが、捕獲規制によって減少に歯止めがかかった後、二ホンジカは繁殖力が高いことや様々な要因で死亡率が低下したことにより増加した考えられている。
・様々な要因とは、①積雪量の減少や②造林などによるエサとなる植生の増加、③中山間地域の過疎化などによる耕作放棄地の拡大、④狩猟者の減少、⑤捕獲規制緩和の遅れ等が考えられる。
●増えすぎたイノシシや二ホンジカとどう付き合っていったらいい?
・①イノシシやシカの数や密度、分布などを含めた目標設定を踏まえ、適切な捕獲や狩猟制限・緩和などを踏まえで個体群を管理する。②電気柵やワイヤーメッシュ柵などによる被害防除対策、③餌場や隠れ場となっている耕作放棄地などの生息環境を作り出さない工夫。等がある。
・抜本的な対策のためには、やはり捕獲が必要。
●イノシシもシカも有害鳥獣として捕獲されている。
・香川県でもイノシンは約14,000頭、シカは約1,200頭(R3年実績)が捕獲されている。
・狩猟者がいてくれることは重要



2.狩猟女子 眞鍋さんについて(眞鍋)
●狩猟女子になったきっかけは?
 ・お肉を利用できるという期待とわなという昔からの技術と仕組みへの関心、毛皮を自分で作って利用してみたいという思いもあった。
●狩猟女子としての経歴は?
 ・10数年前からハンターとして三豊市を中心に活動している。
 ・現在はジビエ加工販売所「オイノコ舎」を立ち上げ、自分で獲ったイノシシの肉や季節に応じた自然の恵みを販売している。
●将来の夢は
 ・「自然の恵みをいただく。」をコンセプトに、できるだけ自給自足、地産地消、自然農法で、ジビエ、古代米、野菜、野草を取り混ぜたジビエカフェを開きたい。

3.狩猟女子になるためには?(眞鍋)
・狩猟を始めるためには、狩猟免許を取得する必要がある。
・免許には網、わな、銃の3種類がある。
・狩猟期間は香川県では11月15日~翌年の2月15日までの3か月間。ただしイノシシと二ホンシカは11月15日~3月15日まで。
・ちょうど今は狩猟期間中。イノシシも油が乗っておいしくなってくる時期。
・三豊市の山林に「くくりわな」を主として「はこわな」を設置。
・狩猟シーズンは毎日猟場のパトロールに忙しい。

4.狩猟女子の想い(眞鍋)
・年間10,000頭以上も捕獲されるイノシシもシカも大切な森の恵み。無駄にせず、たくさんの方ににおいしく頂いてもらいたい。
・イノシシもシカも達は大地からの恵みのドングリや草や草木を食べて生きている。その命を大切に頂くことで、自然とのかかわりを五感で感じとってもらい、普段は気にせずに生きている自然について考えるきっかけになればと思う。

5.私たちができること(和田)
・捕獲されたイノシシやシカのうち食肉加工・流通されたのは約1割。多くは廃棄されている。
・捕獲鳥獣をジビエとして有効利用する地域資源と考えれば、農山村の所得向上に繋がる。
・ジビエのことを知って、食べたり、購入してくれる方が増えれば、有害鳥獣といわれ「マイナス」の存在のイノシシやシカが「プラス」の存在になる。

6.ジビエの食べ方のアドバイス(眞鍋)
・シカはイノシシより扱いにコツがいる。
・シカ肉は油との相性がよく、バターなどにもよく合いおいしい。

7.まとめ(和田)
・イノシシやシカ被害の一因には森林の手入れをする人が減り、森林が荒廃したこと。やっぱり森林の整備を進めなければならない。
・森林も大切だが、森の恵みを頂いて育ったイノシシやシカも大切な森の恵み。その命を大切に頂くという気持ちを忘れずに暮らしていきたい。
・日本人は森林や自然に対して、畏敬の念をもち、共生してきた。
・一人一人が持っている自然を敬う気持ちを忘れずに、丁寧に暮らしていきたい。

#林業女子会@かがわ
#林業女子盛りもりトーク
#RNCラジオ
#狩猟女子
#野生生物被害
#イノシシ
#シカ
#ジビエ
#森の恵み

文責:和田






  


Posted by 林業女子会@かがわ at 20:03Comments(0)

2023年05月26日

イオンモール綾川で「森林(もり)のお仕事エリアガイダンス」が開催

2022年12月3日(土)☀️

イオンモール綾川にて「森林(もり)の仕事エリアガイダンス」が開催されました。




四国の四県合同の森林の仕事について相談することが出来、実際に森で働いている人にお話しを聞くことができる貴重な機会になりました。

林業女子会のメンバーも当日相談ブースに在中し、来場者の相談に対応しました。

森で働く仲間が増えるといいな。

#森林の仕事
#林業女子
#イオンモール綾川
#四国合同
#年齢不問

文責:和田








  


Posted by 林業女子会@かがわ at 07:29Comments(0)

2023年05月26日

映画「木樵」の舞台挨拶に出演しました。

2022年11月27日(日)☀️

香川県森林組合連合会の現場作業員の2人と一緒に、
ソレイユ・2であった映画「木樵」の舞台挨拶に出演しました。

四国新聞にも取り上げていただきました。

「木樵」は林業の現状のよく分かる映画です。その中に魅力もあり、大変さもあるけれど、豊かな人生を送っていることが分かる映画でした。

#木樵
#ソレイユ・2
#林業女子会
#林業
#映画
#舞台挨拶

文責:和田






  


Posted by 林業女子会@かがわ at 07:16Comments(0)

2023年05月26日

「はつらつvol.26」に「林業女子会@かがわ」が掲載

2022年12月23日(金)

全国林業研究グループ連絡協議会女性会議の情報誌「はつらつvol.26」という業界紙に「林業女子会@かがわ」のことが掲載されました!

全国の林業グループの女性会員は2320人。その中で香川県は0名。0名なのは大阪府と香川だけ。そんな中で「林業女子会@かがわ」にお声をかけていただいたことに感謝です。

#全国林業研究グループ連絡協議会女性会議
#はつらつ
#林業女子会@かがわ
#日本一小さい県
#ゆるーいつながり広げたい

文責:和田





  


Posted by 林業女子会@かがわ at 07:01Comments(0)