2022年07月09日

2022年6月ラジオ 森での子育て 森のようちえんについて

2022年6月3日(金)晴れ☀️

 今日は月1ラジオの日。毎月第1金曜日はRNC放送ラジオのわらなきラジオの「林業女子 盛りもりトーク」で、香川の森を元気にするための情報をお届けしています。
 今日のテーマは「森での子育て 森のようちえんについて」です。
以下、概要です。

1.森のようちえんって?
▪️自然体験活動を基軸とした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称

1)「森のようちえん」という名称について
・「森」は森だけでなく、海や川やの山、里山、畑、都市公園など、広義にとらえた自然体験をするフィールドを指す。
・「ようちえん」は幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育、自然学校、育児サークル、子育てサロン・ひろば等が含まれ、そこに通う0歳から概ね7歳ぐらいまでの乳児・幼少期の子ども達を対象とした自然体験活動を指す。

2)「森のようちえん」の主な活動形態
①認可幼稚園・認可保育園(智頭町 まるたんぼう)
②自主保育や共同保育、育児サークル、子育てサロン・ひろば(高松市 お山歩隊)

3)「森のようちえん」活動に関わる人たち
▪️幼稚園教諭、保育士、自主保育指導者、学童保育指導者、保育士、自主保育指導者、自然の中での幼児教育や保育を望む親など。

2.森のようちえんの保育者に求められるもの
◆自然の中での保育効果を上げる保育者
・子どもの行動を穏やかに見守る
・子どもの発見の共感者となる
・子どもの発語するきかいを増やし、考える機会を増やす

3.香川にもある! 森のようちえん「森のようちえん お山歩隊」
・「子どもに自然の中でのびのびと遊んでほしい」というお母さんの想いからうまれた
・認可幼稚園ではなく保護者の協働で運営・保育を行う団体
・2009年から活動を開始
・地域のたくさんの方々の協力と豊かな自然環境でなりたっている。
・保育方針は①いっぱい遊ぶ、②自然を感じる、③人とかかわる、④自分で考える
・ようちえん組と親子組がある。
・ようちえん組は3~6歳児、月~金曜日の9時~14時、ドングリランド周辺や五色台周辺で、保育スタッフと保護者が協働で行っている。
・ようちえん組の定員は15名。今年度初めて定員いっぱいになった。
・親子組は1ぐらい~3歳児までの親子、水曜日の10時~14時、ドングリランドで行っている。運営はお母さん達で行う。育児サークル的な感じ。
・親子組は現在もメンバーを募集している。

4.お山隊を取材して
・この森のようちえんにはルールはなく、自分で考えて自分で決める。
・親も保育者としてそれを見守り、子ども達に関わっている。
◆保育者の関り方はどんな感じか?
・子どもを信じてかかわる。
・子どものあるがままの姿をすべて受け入れている。一人一人を尊重し、子どもを一人の人として存在自体を認めている。
・言葉で教えない。指示しない。考えるきっかけを作ると子供の頭が回る。
・失敗体験を積む。今日の失敗があって明日の成長がある。
・一度子どもの気持ちを受けとめる。
◆森での子育てはとてもゆったりして、癒され、楽しいでしょ?とお聞きしたら
・親子組のお母さんはみんな、そうね。と回答した。
・ようちえん組のお母さん方は違った。ようちえんの運営は、お母さんも保育者として週1回以上保育に入り、一緒に行う。もちろん楽しいのだが癒されるというよりは、いつも悩み、苦しみながら育てているのだそう。
・ルールが無いということは、それぞれに折り合いをつけて関わっていくということで、大変。
・子ども達は自分をだして自然にも人にも全力でぶつかって、エネルギーいっぱいで活動しているのだが、お母さん達はなかなか自分を出せないでいる。そこにジレンマを感じる。子どもに求めるのなら親も同じようにしないといけないと思う。
・自分で決める。好きにする。等大人になると難しい。森のようちえんにはお母さんの学びの方が多い。親子で成長している。
◆取材を通じての感想
・森で自然に触れながら、自分がどうしたいか考え、人とのつきあい方や折り合いのつけ方などを学びながら大きくない様子は、ひと昔前の日本の社会のようだと思った。
・人格が形成さえる時期に、子どもを一人の人間として関わることで、親子に信頼関係が生まれる。子どもに自信が芽生え、嫌な事や辛いことを乗り越え、ちょっとやそっとで折れないしなやかな心が育つ。

8.自分の子育てを振り返って
・2人の男の子の母。息子は2人とも大学生になった。
・香川には「森のようちえん」がなかったこと、仕事との兼ね合いからそのような保育園に通わせることはできなかったが、週末などできるかぎり、自然環境での子育てを行うようにしてきた。
・長男は大学進学に際し、農学部を選択した。今は大学でコメの研究をしている。
・次男も高校生になったある日、子どもの頃行った「あの森どうなったかな。」と言っていた。
・自分の子育てがうまくいったかは、一概に言えないが、子どもの中に自然への畏敬の思いや自然と人との繋がりを感じる力が育っていてくれたらいいなあと思う。

6.まとめ
・私達の世代は、あえて森のようちえんと言わなくても、自然の中で遊び、失敗し、考え、学ぶ環境があった。
・人と森や自然と距離ができてしまった今は、意識的に環境を準備し、保育者が関わっていかなければ子どもたちは森での体験ができない。
・森のようちえんは自然環境とそれを活かして子ども達を育む保育者によって成立つ。
・激動のAI時代を生きる子ども達。そんな時代を生き抜くためには、自分の頭で考え、自分で決める子どもを育てることが必要。
・人の根っこが育つ大切な時期に森の中でいろいろなものに触れながら、たくさんの大人に見守られて育つ「森のようちえん」はこれからの時代の保育なのかもしれない。

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文責:和田

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Posted by 林業女子会@かがわ at 09:10│Comments(0)
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