2022年07月09日

2022年7月ラジオ 林業ってSDGs。森林・林業とSDGsについて

2022年7月3日(金)☀️

今日は月1ラジオの日。
RNCラジオのわらなきラジオの「林業女子 盛りもりトーク」というコーナーで、かがわの森が元気になるための情報をお届けしています。

今日は林業ってSDGs。 森林・林業とSDGsについて考えてみましょう。
以下、放送の概要です。

1.SDGsとは
・「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」という意味で、世界中の国々が一緒になって、地球を住みやすい星にしようという取り組み。
・「持続可能」とは、子どもや孫の世代にも、豊かな自然があり、きれいな水が飲め、みんなが健康に過ごせるような状態が残ること。
・今、地球には78億人が暮らしていて、実は地球はさまざまな問題や限界に直面している。
・これらの問題に向きあうために国連が2015年に打ち出した。
・SDGsには、2030年までに達成すべき17の目標がある。
・SDGsは「誰一人取り残さない」を目指している。
・この言葉は「普通に」生活している人々に今一度、身の回りを見渡すことを求めるもの。日本のような豊かな国にも実は多くの問題がある。
・SDGsは「途上国に暮らす人」や「世界で活躍したい人」だけのためのものではなく、私たち一人ひとりの目標。

2.森林・林業とSDGsのつながり
・SDGを理解するために、「5つのP」で考えると17の目標が整理され理解しやすくなる。
①People(ピープル)(人間):貧しさを解決し、健康に 目標1~6
②Prosperity(プロスベリティ)(豊かさ):経済的に豊かで、安心して暮らせる世界に 目標7~11
③Planet(プラネット)(地球):自然と共生して、地球の環境を守る 目標12~15
④Peace(ピース)(平和):争いのない平和を知ることから実現 目標16
⑤Partnership(パートナーシップ)(パートナーシップ):みんなが協力し合う 目標17
・森林・林業との繋がりが深いのは③Planet(プラネット)(地球)というグループ。
・このグループにあるのは、12つくる責任つかう責任、13気候変動に具体的な対策を、14海の豊かさとまもろう、15陸の豊かさも守ろう。の4つの目標。
・このグループは、持続可能な消費と生産、天然資源の持続可能な管理、気候変動への緊急対応などを通じ、地球の劣化を防ぐことにより、現在と将来の世代のニーズを支えられるようにする。
・これは林業女子会が、いつもお話している「100年先も元気な森を子ども達に」というコンセプトで、「伐って、使って、また植えて」、適正な森林の管理をすることで、元気な森林を子ども達に残しましょう。という考え方と同じ。
・目標ごとの考え方は下記のとおり
〇目標12 つくる責任使う責任:木は端材まで使えてゴミにならない、環境にやさしい素材。植林すれば何度も再生できる資源。
 〇目標13 気候変動に具体的な対策を:森林はCO2を吸収してくれる。加工するときの使うエネルギーも鉄やコンクリートより少ない。
 〇目標15 陸の豊かさも守ろう:森林を健康な状態に保つことで、水源かん養や生物多様性の保全につながる。

3.世界の森林とSDGs
①森林の効用
・森林は世界の陸地面積の約30%を占め、そこには陸域の生物種の約80%が生息し、生物多様性の保存に貢献。
②目標にある「持続可能な森林の経営」
・目標15は「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」
③世界が直面している課題
・種の絶滅
・土地の砂漠化や森林の減少
・世界の森林では、熱帯雨林等を中心に農地への転用を原因として減少・劣化を続けていて森林の保全が課題。
・2000年から2015年の間に、約5,700万ヘクタール(香川県の約300個分)の森林が失われた。
・日本は開発途上国などの海外からたくさんの資材を輸入している。その中には、木材やパーム油、大豆、牛肉のように商品の生産に伴う森林減少が指摘されているものもある。

4.日本の森林とSDGs
①森林の効用
・世界の森林面積は減少しているが、日本の森林面積は横ばい。
・人工林・天然林ともに蓄積量は年々増加している。
②日本の森林を取り巻く問題
・木材価格の低迷により、国産材の利用が進まず、森林の循環が回っていない。
 →持続可能な森林の利用になっていない。
・人口減少:林業が営まれる山村地域での過疎化による衰退。
・担い手不足:森林・林業に関わり働く人の減少。

4.まとめ
・SDGsについて考える事で、地球目線で改めて、森林の大切さを学んだ。
①伐って使って、次に繋げる「森の循環」をすすめ健全な森を子供たちの代につなげていけない。
②育てるのに長い時間がかかるし、香川の森が少ないといっても、県土面積の半分を占めるもので、一人の力ではどうにもならない。
③森に関心のある方を増やし、日本の森について、香川の森について考える仲間を増やしていきたい。
④一人一人が少しでも森のためにできることをしていただけたらと思う。
・これまで、ラジオでお話してきた、①~④のかがわの森を元気にすることは、地球の未来をすくうことにもつながり、SDGsの目標達成にもつながる。
・世界中はつながっていて、世界中の人が力を合わせる必要があり、SDGsに無関係な人は誰一人いない。
・私たち一人ひとりが自分事として、森に関心をもって、森林の循環を進め、子どもや孫の世代にも、豊かな自然があり、きれいな水が飲め、みんなが健康に過ごせるような状態が残していかなければならない。

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文責:和田
2022年7月ラジオ 林業ってSDGs。森林・林業とSDGsについて



Posted by 林業女子会@かがわ at 09:19│Comments(0)
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