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Posted by あしたさぬき.JP at

2023年07月14日

KO・SHI・RA・Eの会で地域材の活用について講演を行いました!

2023年7月13日(木)☁️

林業女子会メンバーでおもちゃ美術館館長 中橋さんからのご縁で、KO・SHI・RA・Eの会が行う地域材を使った家に対する補助金説明会のあと、「林業女子が語る かがわの森林(もり)を元気にするために~香川の森のリアル~」と題し、会長 和田が1時間の講演を文書館のホールですることになりました。





香川の森の実情についてお話ししたあと、13年前に地域材で建てた我が家の家づくりのお話しをすることに。
香川の森林を元気にするために、伐って使って森の循環をら進めないといけないことや、地域材を使うことが、地域の林業を活性化させ、地域の経済の活性化に繋がる。というお話しをしました。



上手くお話しできたかは、分かりませんが、一生懸命お伝えして来ました!

四国新聞の取材も入り、連日の新聞掲載。
微力ながら、香川の森が元気になることに繋がったらいいなと思っています



#KO・SHI・RA・Eの会
#地域材
#香川の森が元気に
#林業女子会@かがわ
#四国新聞
#林業女子が語る
#香川の森のリアル

文責:和田  


Posted by 林業女子会@かがわ at 23:25Comments(0)

2023年07月14日

2023年7月ラジオ 林業の担い手を増やそう~農業大学校に林業コースできます

2023年7月7日(金)☔時々☁️

今日は月1ラジオの日。
毎月第1金曜日の14時20分からRNCラジオ わらなきラジオの「林業女子 盛りもりトーク」で、香川県の森を元気にするための情報をお届けしています。
今月のテーマは、「林業の担い手を増やそう~農業大学校に林業コースできます」。




以下、放送の概要です。

1.農業大学校って?
農業大学のパンフレットを持参
・昭和52年に開校した、琴平町にある農林業の担い手の育成を目的とした県立の専修学校。
・卒業時には短大卒の学歴とともに専門士の称号が付与される。
・主に高校を卒業した方が、次代の農林業の担い手になるために2年間学ぶ「担い手養成科」と新規就農を目指す社会人が、農業の生産現場における即戦力となるために研修する「技術研修科」の2つのコースがある。
・担い手養成科は、次代の農林業を担い、地域における農林業の振興に指導的役割を果たす人材を育成することを目的としており、5つのコースで講義と実習を組み合わせ、農林業に関する基本的な知識と技術を実践的に学ぶことができる。
・林業・造園緑化コースができるのはこの「担い手育成科」。
・「担い手育成科」には現在①野菜園芸、②花き園芸、③果樹園芸、④造園緑化、⑤畜産の5つのコースがある。
・令和6年度に造園緑化コースを拡充して「森林・造園緑化コース」が開講する。
・担い手養成科には、全員が受ける共通科目と5つコースに分かれてそれぞれ専門的な知識や技術を学ぶ専門教育科目に分かれ、講義や実習を通して、幅広い農林業に関する知識を身につけることができる。
・校内に広い農場や温室があり、農場実習が履修時間の半分以上の時間を占める等、実践的な教育を行い、即戦力となる人材育成を行っている。
・資格・免許等の資格取得のバックアップもしっかり行い、卒業後、専門家としての活躍が期待できる。
・現在、担い手養成科2学年で60人程が学んでいる。
・琴電榎井駅から徒歩8分。JR琴平駅から徒歩18分のところにあり、通学にも便利。

2.「林業・造園緑化コース」ってどんなことが学べるの?
・令和6年度に、これまで香川県にはなかった林業の担い手を育成することも目的に加え、造園緑化コースを拡充し「林業・造園緑化コース」が開講する。
・林業と造園のいずれにも就業できる人材を育成するための知識を技術の習得を行う。
・林業分野では、森林での作業や経営、木材流通など林業に関する知識を学び、実際の作業で必要となる、造林、林業機械の実習やチェーンソーや刈払い機など林業機械の使い方の実習を行う。また、校内で現場での作業内容を体験できる「シュミレーター」なども導入予定であるとも聞いている。
・卒業後は森林組合等の林業経営体等への就職を支援し、森林整備の担い手の育成・確保につながるように取組む。

3.農業大学校を視察・授業を通してどんなことを感じた?
・今回の放送に先立ち、農業大学校を視察し、林業・造園緑化コースができることもから、香川の森に興味を持ってもらいたいという思いで、林業女子会が「香川の森を元気にするために~香川の森のリアル~」という講義を行った。



・講義は「100年先も元気な森を子どもたちに残すために、わたしたちができること」を自分ごととして、発表した。学生一人一人が真剣に考え、いろいろな意見が出、若い意見が新鮮だった。







・視察を通じて感じたのは、学生の皆さんには、それぞれに将来目標があり、それに向かって一生懸命であるということ。
・話しかけると、丁寧に対応してくれ、いろんな話をしてくれる、とっても素直な学生さんばかり。
・学生同士の仲が良く、先生と学生との距離も近くでどのコースもいい雰囲気。
・2年生になると卒論を書くそうで、そのテーマについて話してくれる学生さんも多かった。
・話を聞いた中で、印象的だった学生さんを数名あげる。
・1人目は造園コースの男子学生さん。東京で高校時代から造園の勉強をしてきた農大では2年生がとる資格を高校時代にすでに取っているが、専門的な知識や技術を学ぶために入学してきた、憧れの栗林公園で働くために祖父母の家から通ってきている。さっとみせてくれた竹垣の結び目がきれいで早く、しっかりして驚いた。


 
・もう一人は、祖父がアスパラを生産しており、私が継がないと途絶えるかな。と思って農大に入学したという女子。農業の生産だけでなく、幅広くいろんなことを勉強できるのがいい。東かがわから電車を乗り継いて2時間かけて通っている。



・香川の農林業の担い手がちゃんと育っていることを感じた。




4.香川の林業の担い手ってどんな状況?
・香川県では、森で働く人達の多くは「森林組合」と言われる森林所有者(いわゆる山持さん)で作られる共同組織に所属して現場作業員として働いている。
・森林組合は香川県に7つあり、その内5つに現場作業員がいる。
・現場作業員は「作業班」と呼ばれ、組合員の森林づくり・森林の管理や森づくりに必要な道の整備等、森林での様々な作業を行う、林業技術を持ったスタッフ集団。
・現場作業員は森林所有者等から依頼を受けて森林の整備などを行うことが主な仕事。
・森林組合を取りまとめる立場にある香川県森林組合連合会をいう組織にも現場作業員がいる。
・森林組合連合会は主に国有林からの受託を受けて材の搬出等を行っている。
・香川県においては、平成7年には300名ほどいた森林組合で働く現場作業員が、現在は101名
・香川県の森を支える人はたった100人ほどになってしまった。
・ちなみにそのうち林業女子は5人。
・森林で働く人をふやすためには、継続して新規就業者を確保するとともに、人材育成や労働環境の改善等を通じて定着率を高めていくことが必要。
・県では、平成23年に(一財)香川県森林林業協会を「林業労働力確保支援センター」を指定し、林業への就業希望者を対象とした求職情報の提供や技術研修、各種相談活動を支援したり、森林組合の労働安全衛生の充実、技術の向上、福利厚生の充実の支援と行っている。
・国では「緑の雇用」事業などを行い新規就労者の確保・育成を行うなどの支援をしている。
・積極的に担い手の育成・確保をしていく必要があるということから、令和6年度農業大学校に林業・造園緑化コースを開設することになった。

5.林業に関する学校って他県でもある?
・林業大学校や専門職短期大学のような森林・林業に関する学科・科目を設置している学校は全国で24校ある。
・その中で農業大学校のように学校法に基づく専修学校をなっているのは7つ。
・就学・研修期間も1年制のところと、2年制のところが約半数づつ。
・四国では、徳島県の「とくしま林業アカデミー」、愛媛県の「南予森林アカデミー」、高知県の「高知県立林業大学校」がある。
・各県それぞれ、趣向を凝らしており、全国的に森林整備の担い手確保に尽力していることが分かる。
・そのような流れの中で、香川県においても、農業大学校に「林業・造園緑化コース」ができ、林業の現場において即戦力として活躍できる人材を育成できるようになるのは、香川県の林業の未来を明るくする取り組み。

6.農業大学校で学ぶためにはどうしたらいい?
・農業大学校の募集要項は「香川農大」と入力したら、農業大学校のHPにアクセスできる。
・農業大学校や県庁の農業経営課や森林・林業政策課などでももらうことができる。
・令和5年度はコロナ禍で思うようにできなったことから、オープンキャンパスを積極的に行うことにしている。
・担い手養成科の受験案内を中心にしたオープンキャンパスは
 7月30日(日)9:30~12:00(参加希望者は3日前までに農大までに申し込み)
・各コースの作業体験を中心にしたオープンキャンパスは8月から3月までに5回ある。
 林業・造園緑化コースは8月21日(月)と3月9日に実施予定である。
・入学試験に関する情報は農大のHPで確認してほしい。
・試験内容などは募集要項で確認してほしい。

7.まとめ「森で働く仲間を増やしたい」
・山村の過疎化や担い手の高齢化、木材価格の低迷などにより、手入れの遅れた森林が増えてきたことから、森林整備を行う人材が求められている。
・林業は長い時間がかかり、たくさんの工程があり多くの技術が必要な、息の長い仕事。
・100年先の子ども達の時代に元気な森を残すためには、その技術を後世に引き継いでいかなければならない。そのために、人材の確保・育成し林業の担い手を増やしていかがければならない。
・先人たちが大切に培ってきた技術が失われてしまってからでは遅い。
・そのような中で、農業大学校に林業を学ぶコースができることは、本当に喜ばしいことだ。
・森や木に関心のある仲間を増やすことで、100年先の未来にも元気な森を子ども達に残していきたい。
・林業女子会としても農業大学校の林業・造園緑化コースを応援していきたい。

9.次回の放送について
・次回は樹木医の戸来さんと一緒に「日本一の盆栽産地 鬼無・国分寺~樹木医目線からの盆栽~」をお届します。

10.林業女子の掲示板
■香川県林業支援講習:香川県林業労働者確保支援センター(香川県森林組合連合会内)
 林業の就業を目指す方が林業を無料で体験でき、林業就業に必要な刈払い機やチェーンソーの資格が取得できる講習会
 1.日程:令和5年8月21日(月)~9月5日(火)(実質12日間)
 2.講習場所:香川県森林組合連合会館他
 3.申し込み:FAX 087-833-4525 メール info@ka-forestry.or.jp
4.申込締め切り:7月31日
 5.募集人数:10名

■農業大学校 オープンキャンバス(再掲)
 ●令和6年度担い手養成科入学受験者向け説明会
 1.日時:令和5年7月30日(日)9:30~12:00
 2.内容:学校説明、受験案内、施設見学

 ●公開講座(時間がなければ省く)
 1.日時:令和5年8月4日(金)9:00~12:00
 2.講師:ライフデザインパートナーズ(株)㈹浅川智仁
     2010年The Japan Timesより「アジアを代表する次世代の経営者100人」選出
 3.内容:「目標設定」進む道を見つける!自分の未来を描く!!

 ●農業大学校学校説明および作業体験(林業・造園緑化コース)
 1.日時:令和5年8月21日(水)9:30~12:00
 2.内容:学校説明及び木の実を使ったクラフトや葉脈のしおりづくり、竹垣作成、森林センターの紹介

 ➡申込み:いずれも3日前までに農業大学校
電話:0877-75-1141、FAX:0877-75-3989、メール:nodai@pref.kagawa.lg.jp

#林業女子盛りもりトーク
#RNCラジオ
#100年先も元気な森を子ども達に残したい
#農業大学校
#林業コース
#森の担い手
#担い手養成科
#林業女子会@かがわ

文責:和田  


Posted by 林業女子会@かがわ at 23:05Comments(0)

2023年07月14日

農業大学校での出前授業が四国新聞に掲載!

2023年7月13日(木)☁️

7月3日に林業女子会@かがわ 会長として農業大学校で授業をしたことが、新聞に載った。

令和6年度に農業大学校に林業コースが開講するので、木や森に関心をもってもらおうと担い手育成科の1年生に「香川の森林のリアル」について90分の授業を行った。
90分の講義のあとは、6つのグループに分けて「100年先も元気な森林を残すために私達が出来ること」についてのワークショップ。
自分事として森のことを考えてもらった。

その時の様子を四国新聞が取り上げ、いい感じに書いてくれた
林業コースの希望者が一人でも増えるといいな。

#林業女子会@かがわ
#農業大学校
#林業コース
#四国新聞
#香川の森林のリアル
#担い手養成科
#100年式も元気な森を子ども達に残すために

文責:和田


  


Posted by 林業女子会@かがわ at 21:40Comments(0)

2023年07月14日

林業女子が農業大学校で出前授業!

2023年7月3日(月)☁️時々☔

今日は、林業女子会@かがわ 会長和田が農業大学校で授業を行った。

農業大学校とは琴平町にある県立の専修学校。主に高校を卒業した方が、次代の農林業の担い手になるために2年間学ぶ「担い手養成科」と新規就農を目指す社会人が、農業の生産現場における即戦力となるために研修する「技術研修科」の2つのコースがある。
今回、依頼があったのは「担い手育成科」の1年生。

香川県では、森林を育てる担い手は主に森林組合で働いている。現在その数100人。平成7年には約300名いた香川の森を支える人が、今はたった100人になってしまった。
担い手育成が急務ということで、令和6年度に、これまで香川県にはなかった林業の担い手を育成することも目的に加え、造園緑化コースを拡充し「林業・造園緑化コース」が開講する。

新たなコースが開講することから、在校生にも森や木に関心をもってもらおうと「林業女子が語る 香川の森林を元気にするために~香川の森林のリアル~」と題し授業を行うことになった。



依頼があったのは90分×2コマ。
結構な長時間なので、講義1コマと1コマはワークショップを行うことにした。

クイズをしたり、ヒノキやスギの種や苗を実際に触ってもらったりして、香川の森の現状を知ってもらった。
SDGSについても触れ、SDGSと森についてのお話もした。

講義のあとは、ワークショップ。班に別れて「100年先も元気な森を子ども達に残すために、私たちが出来ること」について話あってもらい模造紙にまとめて発表してもらった。



「母校の高校で森について授業する」とか「堆肥を使った野菜を作って、マルシェで売る」とか「炭を作ってエサに混ぜてたべさせたら美味しい肉になる」等様々な意見が出て、新鮮だった。







あっという間の2コマ。
木や森に興味をもってもらえたかな
この中から1人でも香川の森林を支える担い手が生まれたらいいな。
私にとっては、充実の夏休みの1日。
あー楽しかった☺️でも、ちょっと疲れた

#林業女子会@かがわ
#農業大学校
#林業・造園緑化コース
#林業の担い手
#SDGS

文責:和田  


Posted by 林業女子会@かがわ at 21:35Comments(0)

2023年06月14日

2023年6月ラジオ 栗林公園の池の魅力~夏でも枯れない池のヒミツ~

2023年6月2日(金)☔台風

今日は台風2号の影響で警報が出ている中でしたが月1ラジオに出演してきました。

いつもラジオ出演の日は、午後から仕事をお休みするのですが、この日は放送が終わったら大急ぎでタクシーで職場にトンボ帰り。。あわただしい中でしたが、何とか無事に放送出来て、ホッとしました。

毎月第1金曜日の14時20分頃~約20分間。
RNCラジオ わらなきラジオの「林業女子 盛りもりトーク」で「香川県の森を元気にする」ための情報を林業女子のみなさんと一緒にお届けしています。

今回は、林学を学び、森を愛するいつもにっこりの会長和田と造園の専門職で栗林公園に勤務したこともある豊田真弓(とよたまゆみ)さんと一緒に
「栗林公園の池の魅力~夏でも枯れない池のヒミツ」についてお話しました。




以下、放送の概要です。
↓  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓

0.つかみ(和田)
・いつ行っても素晴らしい景色がみられる栗林公園だが、今は雨に生える花ショウブが見ごろを迎えている。
・一歩一景と言われる栗林公園。庭園風景を形づくっている大きな池が特徴。
・栗林公園では大小6つの池があり複雑な地形を形作っている。
・水不足に悩まされる香川県にあって、栗林公園の池は枯れたことがなく、いつも満々と水が満たされている。
・その秘密について考えてみたい。

1. 栗林公園の池の水はどこからきているのか?(和田)
・栗林公園はできたのは江戸時代。
・そのころ、香東川は石清尾山をはさんで2本に分かれ、現在の高松市中心部を流れる東側は氾濫を繰り返していた。
・高松の城や市街地を守るため、1631年ごろ西島八兵衛が東の流れをせき止め、現在の香東川に一本化した。
・この工事で、東側の流れの跡に豊富な地下水に恵まれた土地が生まれた。
・川がなくなった後も、伏流水が流れていて、豊富な地下水が湧き出ている。
・現在も、栗林公園の東南端には勢いよく水が流れる場所がある。
・「吹上」と呼ばれる公園の水源地で、この水で園内全ての池の水を賄っている。
・現在は、水は園内にある2つの井戸から日量約1800トンの地下水をポンプアップしていて、枯れたことがないそうだ。
・香川大学の長谷川先生は、南湖を掘削した時の土砂で南端に築山をつくった理由として、上流の川の水が氾濫して城下町が水害に見舞われるのを防いだのではないかと想像しているとのこと。
・防災の視点で考えてみると、高松城や城下町を守るために行った治水工事が、栗林公園を形作ったといえる。その考え方は合理的でお見事!




2.栗林公園について(豊田)
・栗林公園は、高松藩主松平家の別邸として、歴代藩主が100年以上修築を重ね300年近く前に完成。(水戸偕楽園は9年、岡山後楽園は13年で作庭。)
・庭園の中でも「大名庭園」と呼ばれるもの。
・その多くは、大きな池の周りに起伏に富んだ地形で山や谷を表現し、池の周りを散策できるように造られた。
・栗林公園のように、広い池をもち、その周辺をいろいろな角度から鑑賞し楽しむ造園の技法を池泉回遊庭園(ちせんかいゆうていえん)という。
・緑深い紫雲山を背景に6つの池と13の築山を巧みに配した、江戸時代初期の回遊式庭園。
・春夏秋冬と四季折々の風物にも恵まれ、季節の花々、一千本以上もの見事な松、名石などからなる変化に富んだお庭の風景は、一歩歩くごとに風景が変わり、一歩一景と言われる。

3.栗林公園の6つの池について(豊田)
・栗林公園には南湖、北湖、涵翠地(かんすいち)、西湖、潺湲地(せんかんち)、芙蓉沼(ふようしょう)、群鴨池(ぐんおうち)(の7つの池がある。
・ところがパンフレットやガイドブックの多くは、群鴨池を除いた6つの池があると表現しており、この6つあわせて「6大水局」と呼ばれていた。
・群鴨池は江戸時代、鴨猟に用いられていた池で芙蓉沼の一部とされていたためである。
・園内の水は、滞ったようにも見えるが、実際は穏やかに流れている池全体が繋がっている。
・はっきりわかるのは吹上。
・勢いよく南湖に流れ込み園内を潤しているのが分かる。
・吹上から出てくるポンプアップした水の温度は、年間を通じて18~20度。寒い冬には池のコイが暖を求めてここに集まったり、季節外れのカキツバタが咲くこともある。
・それぞれの湖について簡単に説明する。

【南湖】
・栗林公園といえば、真っ先に思い浮かべる偃月橋や掬月亭を思いうかべる人も多い。
・飛来峰から見る湖や島の風景も素晴らしい。それらがすべて含まれるのが南湖。
・広さ約7890㎡の大きな池で園内で一番古く造られた。
・南湖には、「楓嶼」「天女嶋」「杜鵑嶼」の3つの島と、「仙礒」と呼ばれる4つの岩を組み合わせた石組みがある。
・3つの島には不老不死の薬があり、仙礒には仙人がすんでいるという言い伝えを表したもの。
・和船が運航しているのも南湖。

【北湖】
・園内に入り、商工奨励館の前庭を経て、箱松、屏風松に覆われた歩道を潜ると朱塗りの梅林橋がある。
・ここから東に広がる池が北湖。
・梅林橋の下に群れるコイに餌をやるのを楽しむこともできる。
・北湖には「前嶼」と「後嶼」の2つの島が浮かび、その東側には、富士山の形をした「芙蓉峰」が築かれている。



【涵翠地】
・掬月亭の座敷から紫雲山を見ると広がる美しい池が涵翠地。
・涵翠地とは、背景の紫雲山の緑(翠)を映す(涵す)池という意味。
・池には「瑤島」と呼ばれる島が浮かんでいる。
・この島の石組みには奇岩怪石がたくさん使われるなど、江戸時代中期の庭造り特徴を今に伝えている。

【西湖】
・西湖は公園西側の紫雲山に沿って細長く造られた池。
・どこか中国の風景がしのばれるような雰囲気が漂っている。
・中国の景勝地の名を取り入れた「赤壁」。そこを流れる「桶樋滝」
・「会僊巌」と呼ばれる自然豊かな風景のみられる石組等がある。




【潺湲地(せんかんち)】
・西湖から芙蓉沼へ流れる池。水がさらさら流れる池という意味がある。
・秋のライトアップではほとりの紅葉の素晴らしさが知られている。

【芙蓉沼(ふようしょう)】
・これからの時期に大型の淡い紅色や白色のハスの花が楽しめるのが芙蓉沼。
・「芙蓉」とはハスをさす言葉で「蓮池」と呼ばれる。
・7月から8月上旬が見ごろ。午後には花を閉じるので午前中が見ごろ。

【群鴨池(ぐんおうち)】
・ちょうど花しょうぶが見ごろなのが、群鴨池。1970年に花ショウブ園が設置された。
・江戸時代は藩主たちがカモ猟を楽しんだ鴨場だった。
・冬場はカモの天国となり、マガモ、カルガモ、ヨシガモ等多くの渡鳥が見られる。




【まとめ】
・水不足が話題となる夏場などに「栗林公園の池の水は枯れないのか?」と聞かれることがある。
・夏も水は枯れないけれど雨は降らないので、毎年、造園課の職員は池の水を活用した水やり作業に追われている。
・水不足の香川県でこれだけの池泉の水を満たす豊富な伏流水があったからこそ、栗林公園は、素晴らしい公園となった。
・栗林公園の8割近くが紫雲山の山林で、平庭部分は約16万2000㎡でこのうち池が約3万5000㎡。平庭部分の約21%を池が占める。
・それぞれの池に特徴があり、池は公園全体の景観に大きな意味を持っている。

4.偃月橋(えんげつきょう)の架け替えについて(豊田)
・栗林公園のシンボルともいえる南湖に架かる「偃月橋」が今年3月、約20年ぶりに架け替えられた。
・三日月のように曲線に反った形は、眺めてよし、渡ってよしの太鼓橋。
・観光客の記念撮影スポットや結婚式の前写しの写真撮影にも活用される人気スポット。
・江戸時代初期に架けられたと推定される橋。
・木製の橋であるため、おおむね20年に1度架け替えが行われる。
・今回は平成13年に架け替えられた橋の腐食が進んだため、5400万円余りをかけて架け替え、3月13日に完成した。
・橋は長さが17.5m、幅が2.6m。手すりなどにはヒノキが使われ、橋脚には水に強いクリ材がつかわれた。
・特に、橋脚部のクリ材は工事関係者一同が驚くほどの太さや大きさだったそうだ。
・多くの人に訪れてもらい、栗林公園の新しい風景に感動してもらいたい。




5.まとめ(和田)
・栗林公園はやっぱり素敵。
・今回は防災視点も入れて、水不足の香川県でも枯れない池のひみつを探った。
・庭園が高松城や城下町を洪水から守る治水工事によって、形作られたことを学び、防災的観点と庭園建設という一兆二隻の役割を果たすことができた昔の人の知恵に脱帽。
・豊富な水がなければ、栗林公園を代表する松などの木々達も大きく育つことはできなかった。
・偃月橋も20年ごとに架け替えられ庭園の景観を保っている。
・適材適所で橋脚部には水に強いクリの木をつかい、手すりや橋の部分には見た目に美しく香りもいいヒノキが使われる等、ここにも昔の人の知恵が詰まっている。
・公園の景観を維持するためには、定期的なメンテナンスと、日々の手入れが欠かせない。
・木も石も池も自然の造形を長い時間かけて人々が作り上げてきたからこそこの素晴らしさがあり、それが栗林公園の魅力である。
・栗林公園の魅力を知っていただくことで、樹や森に関心がある方が増え、香川の森を元気にしていきたい。

#林業女子@かがわ
#わらなきラジオ
#林業女子盛りもりトーク
#栗林公園
#枯れない池の秘密
#防災
#香川の森を元気に
#偃月橋

文責:和田  


Posted by 林業女子会@かがわ at 07:22Comments(0)

2023年05月27日

2023年5月ラジオ 香川のヒノキって?木工の立場から木の魅力について語る

2023年5月5日(金)☀️

ゴールデンウィークの真っ只中。今日はお休みの日でしたが、いつもどおり、月1ラジオ「林業女子 盛りもりトーク」があり、RNCラジオに行ってきました。

木を使ったモノづくりを楽しむことができる木工教室癒楽木(ゆらぎ)の青木節子さんと会長和田が、
「香川のヒノキって? 木工の立場から木の魅力について語る」をテーマにお届けしました。



1.香川の森って?林業って? 和田
・香川県の森林面積は8万8千ha。県土面積の46.6%。日本全体は3分の2なのに比較して、香川県は約半分。
・森林には主に木材生産を目的として人が植えて育てている「人工林」と、広葉樹の「天然林」がある。
・香川県の森林率は47%と全国的にも低く、その中の木材を生産するために育てられたヒノキなどの人工林は約30%と少ない。
・香川の人工林のうちヒノキが63%、スギが9%、マツが22%植えられている。
・癒楽木の木工教室で使われる県産材は、当たり前だが香川の山で数十年前に先人たちが植えて、育てたヒノキ。
・香川のヒノキは雨量が少ない土地でゆっくり育つので、木目の込んだゆがみの少ない良質な材が生産される。
・香川県にも、木を植え育ててきてくれた人たちがいたから県産ヒノキを使った木工キットができるのだし、香川県でそだった木を使った家を建てることができる。
・香川県で育った木を香川県の職人に伐ってもらい、使ってもらうことができているのも、先人たちが培った林業技術を後世に伝え、その技術を使って森を守っている人たちがいるからだ。

2.香川のヒノキって? 和田
・現場に出て一番最初に習ったのは「尾マツ、沢スギ、中ヒノキ」が香川の適地適木という言葉。木は厳しい自然の中で長い年月をかけて育てるので、土地にあった木を植えないと、うまく育たない。
・温暖小雨のため香川県では、戦後マツを中心に植林してきた。しかし、松くい虫被害によって昭和54年をピークにマツが減少した。
・その後マツに代わって比較的乾燥に強いヒノキが植林されるようになった。
・このため、全国に比較して15~20年ほど齢級構成が若く、最近ようやく収穫できるほどに育ってきた。
・香川のヒノキは雨量が少ない土地でゆっくり育つので、木目の込んだゆがみの少ない良質な材が生産されている。
・青木さんの教室ではそんな木が使われている。
 
3.なぜ木工教室を開こうと思ったの? 青木
●最初は「もったいない」から
・夫が建築関係の仕事で木をたくさん扱っていた。
・端材がたくさん出ているのをみて「もったいない」と思った。
・有効活用したいと思い、車庫を利用して、近くの小学生やお母さん方を対象に、夏休みの宿題のための教室をしたのがきっかけ。
・キットを作って、親子を対象に木工教室を始めた。
●木の魅力について
・木はにおいも手さわりも愛おしい。
・樹種によって、それぞれ性質が異なる。
・同じヒノキでも、色や節があって色も風合いもまったく同じというものは一つとしてない。
・それが素敵で木の魅力。かわいい。ずっとさわっていられる。
・たくさんの人にもっと木を好きになってもらいたい。
●木のことを知らない人が多い
・木工教室をはじめて感じたのは、木のことを知らない人が多いということ。
・木に触れる機会が減ってきたことが原因なのだろう。
・木にはそれぞれ性質があり、それを無視して工作しようと思うようにいかないこともある。
・無理をすると反ったり割れたりする。
・釘がうまく打てずゆがんだりすることもある。
・失敗はチャンスだと教えている。
・割れないようにするためにどうしたらいいのか考えることが大切。
・釘がまがったらどうしたらいいか考える。
・自然界は多様でいろいろな木や草、生物がささえあって成り立っている。
・うまくいかないとこも多いが、どんな植物も、動物もその中で知恵を絞って生きている。
・木工の道具を使うことに「危ない。」という親御さんもいるが、子ども達はゆっくり説明したらちゃんと分かっている。
・失敗したら、なぜ失敗したかを自分で振り返る。小さな失敗は生きた知識になる。
・木工教室での失敗を通じて、自然の多様性と柔軟さ、困難を乗り越える知恵や工夫が少しでも育むきっかけになればと思っている。
●森への懸け橋になりたい
・木について知らない人が多いことを知り、木についてもっと知ってもらいたいと感じ、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」木育を広めたいと思い、木育インストラクターという活動を始めた。



4.木工教室癒楽木って?  青木
・2009年、本格的な木工を学べる教室を作りたいと思い、木工教室癒楽木を設立。
・木を使ったモノづくりを気軽に楽しむことができる場所。
・子どもから大人まで、一人ひとりにあったぴったりあったコースで気軽に木工を楽しんでいただきたいと、様々なコースを用意している。

5.木工教室癒楽木ではどんなことができるの?  青木
・電動糸鋸、サンダー、ボール盤、旋盤、ジグゾー、丸のこ、電動ドリル、インパクトドライバートリマー等を備えて、様々なコースを準備している。
・企業様や学校、幼稚園、子供会などへの出張木工教室も行っており、どんな方にも木工を楽しんでいただける環境を整えている。

6.おもちゃ美術館とのコラボ
●毎月木の小物づくりを体験できる!
・おもちゃ美術館内にある「おもちゃこうぼう」で毎月、木工教室を行っている。
●hinokit(ヒノキット)
・お土産売り場にはhinokitと呼ばれる香川県産ヒノキを使用した誰でも気軽に作れる木工キットを販売している。
・県産ヒノキの特徴を生かした丈夫で良質な素材と、簡単で安心な機能性がたくさんの方に喜ばれている。








7.最近新たに加わったラインナップ  青木
・最近HINOKUN(ヒノクン)という商品が新たに加わった。
・ヒノキが薫る やさしい時間を過ごすことができる、香川県産間伐材ヒノキの枝葉を使用して作ったオイルやディフーザーのセット等。
・間伐した木の枝や葉も無駄なく使いたいという思いから、開発にいたった。
・ヒノキの薫りで身も心もリラックスして穏やかな時間を過ごしてもらえたらうれしい。
・オンラインショップでお買い求めできる。

8.まとめ 和田
・日本が誇る伝統文化もこうした日々の木工体験からはじまる。
・木造建築の減少や安価な輸入材の増加で国産材の価格が低迷し、山の所有者の高齢化や不採算、林業従事者の減少などで放置された人工林が問題になってきている。
・問題を解決するためには、伐って使ってまた植える森の循環が必要。
・木を伐って使って、利益をあげることが必要。木を伐って使うことは「森を守ること」。
・木工を通じて、木に触れ、木の良さを知って、木のファンになってもらう木工教室癒楽木の活動は「森を守ること」につながっている。
・木工を通じて、木や森の魅力を身近に感じ、木や森に関心がある方が増えることで子供や孫に元気な香川の森を引き継ぐことにつなげていきたい。

#RNCラジオ
#林業女子盛りもりトーク
#わらなきラジオ
#木工教室
#癒楽木
#香川のヒノキ
#讃岐おもちゃ美術館
#hinokit
#HINOKUN

文責:和田  


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2023年05月27日

四国新聞 広がる香川の林業女子 下

2023年4月23日(日)

四国新聞連載第3日目。
2年前からRNC
ラジオで月1回放送している「林業女子 もり盛りトーク」や「地球温暖化防止活動推進センター」YouTube出演等も記事していただき、ますます頑張らないと励みになりました。

私が言いたいことが全部詰まった本当にうれしい記事でした。

林業界は厳しいですが、少しづつ見直されつつあります。
微力ながら、私も出来ることを一歩づつやっていきます。応援よろしくお願いいたします!

#林業女子会@かがわ
#四国新聞
#RNC
#林業女子もり盛りトーク

文責:和田


  


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2023年05月27日

四国新聞 広がる香川の林業女子 中

2023年4月22日(土)

四国新聞連載2日目。
3月に行った新年会に記者さんが取材に来てくださり、その時のことが記事になりました。

本当は1月に行うはずだった新年会。雪で中止になり、3月にリベンジ新年会として、いろんな種類の木を燃やしてみて、たき火を楽しみました。火を囲んでおしゃべりに花が咲きました。
女子会らしく、いろんなものを焼いて美味しくいただき、大満足の様子が記事からも溢れてる?!

香川県の林業専門職の女性第1号として、大変だったことが林業女子会の設立のきっかけの一つ。人生にムダはないなとつくづく感じます。

まだまだ、やるべきことがあります。林業女子の仲間と一緒にがんばります!

#林業女子会@かがわ
#四国新聞
#たき火
#ドングリランド
#香川の森を元気に

文責:和田


  


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2023年05月27日

四国新聞 広がる香川の林業女子 上

2023年4月21日(金)

林業女子会@かがわの記事が3回シリーズで新聞に掲載されることになりました!

第1回目は香川県森林組合連合会で高性能林業機械に乗っている國方さん!

毎日とっても充実して楽しい!と言ってくれています。
香川でも林業女子活躍中です!

#林業女子会@かがわ
#四国新聞
#林業機械化
#高性能林業機械
#林業女子活躍中

文責:和田


  


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2023年05月27日

林業女子会@かがわ 四国新聞に取り上げられました!

2023年4月17日(月)

映画木樵の舞台挨拶がご縁で、四国新聞の記者さんが林業女子会に興味を持っていただき、新聞記事になりました。

林業女子の輪が広がり、木や森林も関心のある人が増えて、100年先の未来も元気な森を子供たちに引き継ぎたい。
そんな思いで、ステキなメンバーに恵まれ楽しく活動を続けています。

林業女子会@香川の活動を初めて5年あまり。少しずつ、広がりのある活動になってきました。
こうして発信することで、森林・林業に興味のある方が増えるといいなと思っています。

#林業女子会@かがわ
#四国新聞
#香川の森を元気に!
#100年先も元気な森を子ども達に

文責:和田


  


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