2023年05月26日
2023年3月ラジオ 讃岐七富士~香川の地質からおむすび山を考える
2023年3月3日(金)☀️
今日は、月1ラジオの日。
RNCラジオの「わらなきラジオ」で「林業女子もり盛りトーク」をお届けしています。
今日は、香川県を「まるごと」ジオパークにしようとしている讃岐ジオパーク構想推進準備委員会の鶴田聖子さんと会長和田が「讃岐七富士~香川の地質からおむすび山を考える」についてお届けしました!
1.香川にはおむすび山がいっぱい?(和田)
●香川の風景は特徴がある?
・ずいぶん前のことになるが、栃木の林業女子が香川に遊びにきたので、案内しようと空港からこんぴらに行く途中で車窓を見ながら、「不思議な風景だね。」というので「なにが?」と聞いたら「日本昔話に出てくるみたいなポッコリした山がたくさんあるのが不思議」と言われ、見慣れた風景に特徴があるのを知った。
・ポッコリお椀をひっくりかえしたような「おむすび山」が点在するのは香川県の特徴。
・後日、「日本昔ばなし」の挿絵を描いていた方が香川県出身だと知り、とても納得した。
●讃岐七富士って?
・讃岐平野には飯野山に代表される円錐形の美しい小山が点在し「おむすび山」として親しまれている。
・おむすび山は、飯野山の他に、「東讃富士と呼ばれる白山(城山)」、「高瀬富士と呼ばれる爺神山(とかみやま)」、「御厩富士とよばれる六ツ目山(むつめやま)」、「観音寺の有明富士と呼ばれる江甫山(つくもやま)」、「綾川町の羽床富士と呼ばれる堤山(つつまやま)」、「綾上富士と呼ばれる高鉢山(たかはちやま)」があり、「讃岐七富士」と呼ばれている。
・讃岐平野と備讃瀬戸(島)には讃岐七富士以外にも多くのおむすび山がある。
2.おむすび山はどうやってできたの?(和田)
・讃岐平野と瀬戸内海(海)にあるのがおむすび山。
・地質の世界では瀬戸内海も大地と考える。
・香川県の土台は約1億年前(白亜紀)に地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まって庵治石に代表される花崗岩ができた。
・その後ゆっくり隆起し(上がって)地表に現れた。
・そこに、1400万年前瀬戸内火山活動がおこり、その時のマグマが冷え固まってサヌカイトに代表される安山岩になった。
・長年の浸食によって、貫入したマグマが芯となり円錐形として残り、今のおむすび山ができた。
・おむすび山は約1400年前の瀬戸内火山活動による産物。
・1400万年かけてできた自然の造形美といえる。
・地質学(ジオ)について勉強をし始めて、ジオパークを知り鶴田さんに出合った。
3.ジオパークって?(鶴田)
●ジオーパークってなに?
・ジオパークは、地球や台地という意味の「ジオ」と公園を意味する「パーク」とを組み合
わせた言葉で、その土地でしか体験できない風景や美食の感動を大地の成り立ち(ジオ)から深掘りし、人生を豊かにすると共に、郷土愛が育まれる場所。
・持続可能な開発を進める地域のことであり、地域を再発見する仕組みであり、大地の成り立ちと人とのつながりの物語を、ジオツーリズム、防災、教育に役立てる。
・ジオパークは1990年代にドイツの地質学者が提案し、2004年にユネスコの支援によりか、ヨーロッパ等を中心に世界ジオパークネットワークが設立され、2015年に世界ジオパークがユネスコの正式プログラムになった。
・日本ジオパークは2009年に設立された日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパーク。
・2022年1月現在、日本には46地域の日本ジオパークが認定されている。
・そのうち9地域がユネスコ世界ジオパークとしても認定されている。
●四国にもジオパークってあるの?
・四国では、室戸ユネスコ世界ジオパーク、四国西予ジオパーク、土佐清水ジオパークがある。そして、三好ジオパーク構想は準会員として活動をしている。
●ジオパーク認定ってどうやって決まるの?
・ジオパークと名乗るためには、ジオパークネットワークに加盟するための審査及び認定を受ける必要がある。
・世界ジオパークは世界ジオ―パークネットワークの審査を受けて認定されており、日本にある世界ジオパークは、世界、日本それぞれの再審査・再認定を4年に1回受けることになる。
4.讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会って?(鶴田)
・讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会とは、「ブラタモリ」で香川の魅力を大地の成り立ちから解き明かす案内人として出演した香川大学特任教授 長谷川修一先生を委員長に活動している団体。
・私はその事務局をしている。
・準備委員会の目標は、香川県全域を元気にすること。ジオパークで地域が活性化することを目指している。
・現在は、その推進母体を立ち上げるためのネットワーク作りをしている。
5.こんな活動やってます!(鶴田)
●讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会としての活動
・香川大学認定讃岐ジオガイド24人が、小豆島、東讃、高松、中讃、西讃に分かれお題に沿ったジオストーリーで展開するジオツアーを実施。
・香川を巡るイベント情報を紹介している「てくてく讃岐」に掲載されている「ジオで巡るシリーズ」は、年に約10回実施しているが、毎回人気でキャンセル待ちが出るほど。
・地域の「なぜ?」を一緒にひも解きながら、知的好奇心をみたした街あるきをしている。
●香川大学との連携しての活動
・「讃岐ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト探訪」は年間6回あり、香川県内の魅力を再発見できる講座で、講師は香川大学特任教授長谷川修一先生。
・3月中旬頃、申し込み受付が始まる。詳しくは香川大学地域人材共創センターのHP。
・今年度から新たな人材育成講座の位置づけの「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」という香川大学リカレント専門講座がはじまった。35名参加。
大地の成り立ちと地域の絶景、名産、食文化等の繋がりを解き明かすジオストーリーの組み立て方を学び、ジオツアーを企画発表する講座を実施。
・高校生のための「ジオアートJr.マイスター養成講座」も始まった。高校生24名が参加。
大学の先生たちにより、高校生に香川県内の大地、歴史、文化を学んでもらい、最終的にはジオストーリー組み立ててもらう。
6.今後やりたいこと(鶴田)
・ジオガイドができる人材育成の強化を図りたい。
・ジオ=大地の成り立ちと人との繋がりは多様である。
・ジオ×●●。例えばジオ×林業、ジオ×アート、ジオ×香川の農作物、ジオ×防災等。
・関係人口が増えることで、地域の活性化につながり、ジオで地域を盛り上げることができる。
・地域とのコミュニケーションを強化し、ジオによって地域が元気になる取り組みに発展させたい。
7.まとめ(和田)
・今回のテーマは「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」で学んだことから生まれた。
・森林・林業は100年単位で考えるがジオの視点は100万年単位だったのが驚き。
・時間軸や物事の見方を変えると、新たな発見が生まれる。
・森林と大地の成り立ちは切っても切り離せないもの。
・樹や森と大地の成り立ちを繋げることで、新たな切り口が生まれ、森歩きがますます楽しくなる。
・ジオの視点は、地質・大地の成り立ちを知り、その地域の気候や生態系を知り、そしてその上に成り立つ文化や歴史にもつながってくる、地域の魅力を再認識し、発信していく視点。防災にも通じ、森林の植生、地域の地場産業にも通じる。
・ジオ×林業女子は親和性があると感じた。
・樹や森は人の手が入らなくなればあれてしまう。
・ジオの視点という、新たな視点を見出し、樹や森に関心のある仲間をもっと増やしていきたい。
#林業女子会@かがわ
#わらなきラジオ
#RNCラジオ
#林業女子もり盛りトーク
#ジオ
#讃岐ジオパーク構想推進準備委員会
#おむすび山
#讃岐七富士
#ジオパーク
文責:和田



今日は、月1ラジオの日。
RNCラジオの「わらなきラジオ」で「林業女子もり盛りトーク」をお届けしています。
今日は、香川県を「まるごと」ジオパークにしようとしている讃岐ジオパーク構想推進準備委員会の鶴田聖子さんと会長和田が「讃岐七富士~香川の地質からおむすび山を考える」についてお届けしました!
1.香川にはおむすび山がいっぱい?(和田)
●香川の風景は特徴がある?
・ずいぶん前のことになるが、栃木の林業女子が香川に遊びにきたので、案内しようと空港からこんぴらに行く途中で車窓を見ながら、「不思議な風景だね。」というので「なにが?」と聞いたら「日本昔話に出てくるみたいなポッコリした山がたくさんあるのが不思議」と言われ、見慣れた風景に特徴があるのを知った。
・ポッコリお椀をひっくりかえしたような「おむすび山」が点在するのは香川県の特徴。
・後日、「日本昔ばなし」の挿絵を描いていた方が香川県出身だと知り、とても納得した。
●讃岐七富士って?
・讃岐平野には飯野山に代表される円錐形の美しい小山が点在し「おむすび山」として親しまれている。
・おむすび山は、飯野山の他に、「東讃富士と呼ばれる白山(城山)」、「高瀬富士と呼ばれる爺神山(とかみやま)」、「御厩富士とよばれる六ツ目山(むつめやま)」、「観音寺の有明富士と呼ばれる江甫山(つくもやま)」、「綾川町の羽床富士と呼ばれる堤山(つつまやま)」、「綾上富士と呼ばれる高鉢山(たかはちやま)」があり、「讃岐七富士」と呼ばれている。
・讃岐平野と備讃瀬戸(島)には讃岐七富士以外にも多くのおむすび山がある。
2.おむすび山はどうやってできたの?(和田)
・讃岐平野と瀬戸内海(海)にあるのがおむすび山。
・地質の世界では瀬戸内海も大地と考える。
・香川県の土台は約1億年前(白亜紀)に地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まって庵治石に代表される花崗岩ができた。
・その後ゆっくり隆起し(上がって)地表に現れた。
・そこに、1400万年前瀬戸内火山活動がおこり、その時のマグマが冷え固まってサヌカイトに代表される安山岩になった。
・長年の浸食によって、貫入したマグマが芯となり円錐形として残り、今のおむすび山ができた。
・おむすび山は約1400年前の瀬戸内火山活動による産物。
・1400万年かけてできた自然の造形美といえる。
・地質学(ジオ)について勉強をし始めて、ジオパークを知り鶴田さんに出合った。
3.ジオパークって?(鶴田)
●ジオーパークってなに?
・ジオパークは、地球や台地という意味の「ジオ」と公園を意味する「パーク」とを組み合
わせた言葉で、その土地でしか体験できない風景や美食の感動を大地の成り立ち(ジオ)から深掘りし、人生を豊かにすると共に、郷土愛が育まれる場所。
・持続可能な開発を進める地域のことであり、地域を再発見する仕組みであり、大地の成り立ちと人とのつながりの物語を、ジオツーリズム、防災、教育に役立てる。
・ジオパークは1990年代にドイツの地質学者が提案し、2004年にユネスコの支援によりか、ヨーロッパ等を中心に世界ジオパークネットワークが設立され、2015年に世界ジオパークがユネスコの正式プログラムになった。
・日本ジオパークは2009年に設立された日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパーク。
・2022年1月現在、日本には46地域の日本ジオパークが認定されている。
・そのうち9地域がユネスコ世界ジオパークとしても認定されている。
●四国にもジオパークってあるの?
・四国では、室戸ユネスコ世界ジオパーク、四国西予ジオパーク、土佐清水ジオパークがある。そして、三好ジオパーク構想は準会員として活動をしている。
●ジオパーク認定ってどうやって決まるの?
・ジオパークと名乗るためには、ジオパークネットワークに加盟するための審査及び認定を受ける必要がある。
・世界ジオパークは世界ジオ―パークネットワークの審査を受けて認定されており、日本にある世界ジオパークは、世界、日本それぞれの再審査・再認定を4年に1回受けることになる。
4.讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会って?(鶴田)
・讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会とは、「ブラタモリ」で香川の魅力を大地の成り立ちから解き明かす案内人として出演した香川大学特任教授 長谷川修一先生を委員長に活動している団体。
・私はその事務局をしている。
・準備委員会の目標は、香川県全域を元気にすること。ジオパークで地域が活性化することを目指している。
・現在は、その推進母体を立ち上げるためのネットワーク作りをしている。
5.こんな活動やってます!(鶴田)
●讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会としての活動
・香川大学認定讃岐ジオガイド24人が、小豆島、東讃、高松、中讃、西讃に分かれお題に沿ったジオストーリーで展開するジオツアーを実施。
・香川を巡るイベント情報を紹介している「てくてく讃岐」に掲載されている「ジオで巡るシリーズ」は、年に約10回実施しているが、毎回人気でキャンセル待ちが出るほど。
・地域の「なぜ?」を一緒にひも解きながら、知的好奇心をみたした街あるきをしている。
●香川大学との連携しての活動
・「讃岐ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト探訪」は年間6回あり、香川県内の魅力を再発見できる講座で、講師は香川大学特任教授長谷川修一先生。
・3月中旬頃、申し込み受付が始まる。詳しくは香川大学地域人材共創センターのHP。
・今年度から新たな人材育成講座の位置づけの「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」という香川大学リカレント専門講座がはじまった。35名参加。
大地の成り立ちと地域の絶景、名産、食文化等の繋がりを解き明かすジオストーリーの組み立て方を学び、ジオツアーを企画発表する講座を実施。
・高校生のための「ジオアートJr.マイスター養成講座」も始まった。高校生24名が参加。
大学の先生たちにより、高校生に香川県内の大地、歴史、文化を学んでもらい、最終的にはジオストーリー組み立ててもらう。
6.今後やりたいこと(鶴田)
・ジオガイドができる人材育成の強化を図りたい。
・ジオ=大地の成り立ちと人との繋がりは多様である。
・ジオ×●●。例えばジオ×林業、ジオ×アート、ジオ×香川の農作物、ジオ×防災等。
・関係人口が増えることで、地域の活性化につながり、ジオで地域を盛り上げることができる。
・地域とのコミュニケーションを強化し、ジオによって地域が元気になる取り組みに発展させたい。
7.まとめ(和田)
・今回のテーマは「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」で学んだことから生まれた。
・森林・林業は100年単位で考えるがジオの視点は100万年単位だったのが驚き。
・時間軸や物事の見方を変えると、新たな発見が生まれる。
・森林と大地の成り立ちは切っても切り離せないもの。
・樹や森と大地の成り立ちを繋げることで、新たな切り口が生まれ、森歩きがますます楽しくなる。
・ジオの視点は、地質・大地の成り立ちを知り、その地域の気候や生態系を知り、そしてその上に成り立つ文化や歴史にもつながってくる、地域の魅力を再認識し、発信していく視点。防災にも通じ、森林の植生、地域の地場産業にも通じる。
・ジオ×林業女子は親和性があると感じた。
・樹や森は人の手が入らなくなればあれてしまう。
・ジオの視点という、新たな視点を見出し、樹や森に関心のある仲間をもっと増やしていきたい。
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#おむすび山
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#ジオパーク
文責:和田



Posted by 林業女子会@かがわ at 22:06│Comments(0)